アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは

良くなったり悪くなったりをくり返す、かゆみのある湿疹を主な症状とする皮膚の病気です。「かゆみのある湿疹」「よくなったり悪くなったりを繰り返す」「アトピー素因を持つ」という3つがアトピー性皮膚炎の特徴です。現代病の一つとも言われるほど、年々患者数が増加しており、お子様に限らず、大人になってから症状が顕在化する「大人のアトピー性皮膚炎」も増えています。

症状

アトピー性皮膚炎の症状は、顔や耳の周り・首など皮膚が薄く弱いところや、肘や膝の内側など汗や摩擦による刺激を受けやすい部位を中心に現れます。年齢によっても発症しやすい部位に特徴があり、乳幼児では頭皮や顔に、小学生前後のお子様では首・肘の内側など、大人では部位を問わず全身に症状が現れる場合があります。

原因

アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が低下した乾燥状態に、アレルギーを起こす物質（ダニ、ほこり、食物など）の侵入や、ストレスなどの環境的要因が重なって起こると考えられています。またアトピー性皮膚炎の発症には、「アトピー素因」と呼ばれるアレルギー体質が大きく関わっているため、当院では詳細な問診やアレルギー検査でアトピー素因の評価を行います。

治療法

問診やアレルギー検査結果から日常生活に潜む悪化因子の除去に努めるとともに、適切なスキンケア指導を行います。皮膚の炎症やかゆみに対しては抗アレルギー薬の内服や、「ステロイド」「タクロリムス」「JAK阻害剤」「PDE4阻害剤」などの外用薬を中心に最新の診療ガイドラインに基づいた治療を行っていきます。当院では、2018年に新たに承認された注射薬（デュピルマブ）を取り扱っており、重症度に応じご提案します。 適切な治療とスキンケアを続けることで、一緒に「きれいな皮膚」のゴールを目指しましょう。