蕁麻疹(じんましん)
蕁麻疹 じんましん
蕁麻疹(じんましん)とは
じんましんとは、突然、蚊に刺されたように赤く盛り上がり、短時間で跡形を残さず消えてしまう皮膚の病気です。
赤みや強いかゆみを伴いますが、たいていは数十分~1日以内に一旦症状が治まります。
ちくちくした痛み、ひりひりした痛みなどを伴うこともあります。赤くならずに、瞼や唇が腫れたり、のどがつまった感じ、飲み込みにくい、息がしにくいといった症状が出る場合もあります。
数時間程度で消えてもまた翌日出ることもあり、その症状が数日で収まることもあれば、数ヶ月以上続く場合もあります。6週間以上続く場合は、慢性じんましんと呼ばれ、中には数年にわたり繰り返し出没することもあります。
このようなお悩みや症状はありませんか?
- 突然、赤いぶつぶつができる
- 皮膚がかゆく眠れない
- 突然、顔や唇、舌が腫れる
このような症状やお悩みがある方は当院にご相談ください。
症状
突然、蚊に刺されたように皮膚が赤く盛り上がり、強いかゆみを伴います。大きさはさまざまで、凹凸がつながって地図のように広がる場合もありますが、通常は24 時間以内に跡形もなく消えます。チクチク感や灼熱感を感じることもあり、顔・体のあらゆる部分に現れる可能性があります。
原因
一般に食べ物や薬に対するアレルギー反応として起こると思われることが多いですが、その他にも細菌やウイルス感染、運動や暑さ、寒さといった刺激、圧迫や日光などによっても起こります。実際には原因が特定できないことも多く、特に慢性じんましんでは約70%が原因不明とされ、ストレスや睡眠不足、疲れなど多くの要因が影響していると考えられています。問診で特定のアレルギーの関与が疑われる場合は、必要に応じアレルギー検査を行います。
治療法
じんましん治療は、日常生活に潜む原因や悪化因子の特定と除去、抗アレルギー薬の内服が中心となります。引っ掻いて皮膚に炎症が生じた場合には、塗り薬を処方します。薬の効果には個人差があるため、患者さんお一人おひとりに合った薬を探していくことも大切です。日常生活では、体が温まると症状が悪化するため、アルコール摂取や熱いシャワー、香辛料の摂取は控えましょう。難治性のじんましんの方には、重症度に応じて、当院では基幹病院と連携し2017年より認可された注射薬ゾレア® (オマリズマブ)の導入もご提案します。