下肢静脈瘤・足のむくみ
下肢静脈瘤
下肢静脈瘤とは
足の血管がふくれてコブのようになる病気です。見た目以外にも、だるさ、むくみ、かゆみ、こむら返りなどの症状が頻繁に起こり、重症になると湿疹や、湿疹を掻き破って出血をおこすことがあります。
このようなお悩みや症状はありませんか?
- 足の血管がボコボコ膨らんでいる
- 足がむくみやすい
- 足がだるい
- 足がかゆい
- こむら返りが多い
- 足の皮膚が茶色く変色している
このような症状やお悩みがある方は当院にご相談ください。
症状
上記のような症状がある方には超音波診断装置(エコー)で検査を行います。
エコーは痛みや体への負担がないため繰り返し行え、画像を見てもらいながらリアルタイムに検査することで、視覚的に患者さんに分かりやすいのが特長です。皮膚にゼリーをつけ操作するため、当日に検査をご希望される方は着脱しやすいお洋服でご来院ください。
原因
下肢静脈瘤の三大要因は、
- 立ち仕事
- 妊娠・出産
- 遺伝
です。 立ち仕事の中でも、下肢の筋肉を使わない状態、つまり棒立ちの状態が下肢の静脈に最も負担がかかります。 そのため、理容師・美容師・調理師・板前さんは下肢静脈瘤になりやすく、必要に応じて弾性ストッキングの着用が有効です。 約7対3の比率で女性に多く、第2子・第3子を出産された後に起こりやすいといわれています。
治療法
圧迫療法
弾性ストッキングや弾性包帯で脚を圧迫し、静脈のうっ血や逆流を防ぎながら血流を促す基本の治療方法です。弾性ストッキングは足首を最大圧として、脚のつけ根に向かって徐々に圧力を弱めていく構造になっており、脚のだるさや、重さ、痛みを軽減し、皮膚の炎症を軽くする効果が期待できます。正しく着用しないと十分に効果が得られないだけでなく、皮膚トラブルを招くほか、弾性ストッキングは素材や仕様がさまざまであり選び方にはコツがあります。弾性ストッキングコンダクターである医師が患者さんお一人おひとりの症状に合ったものを選びます。弾性ストッキングは伸縮性があるので、ゴムや繊維が劣化すると適切な圧がかからなくなるため、定期的に買い替えることも大切です。
症状や重症度によって手術をお勧めすることもあり、その場合には連携する高度医療機関へご紹介します。手術は主にレーザーやラジオ波を用いた血管内焼灼術(しょうしゃくじゅつ)の他、抜去切除術、高位結紮術(けっさつじゅつ)、硬化療法 などがあります。